タナゴ釣り…と聞いてピンと来る方は少ないかと思いますが、
古く江戸時代から伝わる釣りで、竹の竿に漆で装飾した
和竿と呼ばれる竿や、とても小さな山吹の木から作ったウキ
極小のハリや髪の毛程の糸を用いて
それはそれは小さな宝石の様なタナゴという魚を釣る…
そのタナゴは食べる為に釣るのではなく、
その宝石の様な小さく美しい魚を釣る為に試行錯誤する釣りは
まるで宝探しをする様な楽しみがあります。
🐟🐟🐟🐟🐟🐟目次🐟🐟🐟🐟🐟🐟🐟🐟
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タナゴ釣りとは…
タナゴは日本全国に生息しており、18種類ものタナゴが各地に生息しています
おおよそは日本の固有種ですが、中にもタイリクバラタナゴなどの
外来種も生息しています。
タイリクバラタナゴは別名オカメタナゴとも呼び
タナゴ釣りでは代表的な対象魚です。
通常釣りは、どれだけ大きな魚を釣ったのか…
が競うポイントとなるようですが、
タナゴ釣りは違います。
数釣りといって、どれだけ多く釣ったのか。はたまた
どれだけ小さいタナゴを釣ったのか。
など、様々な狙いがあり、他にも在来種釣りや
他の種類の魚も同時に釣る、五目釣りなど
さまざまな楽しみ方があります。
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タナゴの生息地
タナゴは全国各地に生息していますが、『ここにタナゴがいますよ』
といった情報は、ネット上にはありません。
タナゴ釣りでは、釣りのポイントをネット上に上げてしまうのはタブーとされています
何故かというと、ポイントをネット上に上げてしまうと
業者や売買目的の輩に根こそぎ採って、持っていかれてしまうからです。
タナゴ釣り師はタナゴを守り、釣り場のゴミを拾い
自然を守り自然と調和しながら釣りを楽しみ
釣ったタナゴは川へ帰します🐟
タナゴに傷が付かないようにスレ針を使ったりして釣りを楽しみます🎣
タナゴの住処を荒らしたりする事は、いづれ自身の趣味であるタナゴ釣りが
出来なくなる事を知っているからです。
しかしこれからタナゴ釣りを楽しみたいという方だけの為に
タナゴが居そうな場所をなんとなくですが載せておきます。
タナゴはあまり流れの速い場所を好みません
障害物などで流れが緩やかになって
少し深場になっていたり
生活排水や用水路から流れ出る、パイプや水が合流する場所などに多く居ます🐟
こんな草の生えている場所なんて…怪しいですね(笑)
こんな場所にも…居そうです🐟
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タナゴ釣りの道具
タナゴ釣りに必要な道具はそれほど多くないので
少ない荷物で釣りに出かけることが出来ます🎣
最低限、必要な物は以下の通りです。
釣り竿
タナゴ釣りの釣り竿は、そんなに長さはいりません。
一般的なタナゴ竿は60cmほどの短竿で、広めの川や足元が遠い場所でも
120cmから150cmもあれば充分です。
カーボンの安い小物釣り用の竿でも大丈夫です
よりタナゴ釣りを楽しみたいならば、やはり竹と漆(うるし)で作られた
和竿をオススメします🎣
和竿の面白さはカーボン竿の比になりません
魚の動きを手元で感じる振動を魚信と言い、
カーボン竿では感じる事が出来ない魚信を感じ、
魚とのかけ引きや、微かなアタリを感じられる和竿は竹の繊維があってこその楽しみ方です。
和竿は江戸の時代からの『粋』な装飾や漆塗りが施されており
手間と時間がかかる分、高価になりますが、タナゴ釣りが2倍…
いや、10倍楽しくなる事間違いなしです🎣
糸
糸は釣具屋さんにタナゴ用の道糸が売っています。
太さは非常に細く、0.3や0.2を使うのが一般的ですが、
初心者には扱いづらい事もあり、最初は渓流用の0.4から0.6くらいを使うと
使い易いと思います。
浮子
浮子(ウキ)とは、魚が餌を食べ、針にかかると、魚によって糸が引っ張られ
水面にある浮子がピクッと沈んだりして
魚がかかった事を知らせる物です。
釣りをしている時は、この浮子をよく見て集中する時間が大半になります🎣
他にもトンボ仕掛けや目で見て釣る見釣りなど様々ですが、
ここでは比較的扱い易い浮子釣りを紹介させて頂きます。
浮子は最近では市販のタナゴ用仕掛け(糸、浮子、針までセットになっている物)が売っていて
それでも春先から秋口までは充分釣る事が出来ます。
その他もタナゴ用品が多く出回るようになり、
タナゴ釣りもし易くなりましたね。
本格的にタナゴ釣りをする方々は、この浮子を自作します。
山吹の木を使ったり、最近では発泡素材やバルサ材なんかも浮子製作に使われます
浮子の作り方はまた別ページでご紹介出来ればと思います。
糸浮子
浮子(ウキ)の下に小さな玉状の糸浮子を付けておくと
魚が餌を横方向に持って行った場合に
浮子は沈まないので、代わりにこの糸浮子が横に動き教えてくれます。
ハリス止め
竿に結んだ糸に、浮子、その下に糸浮子をつけたら
あとは針を付けるだけなのですが、針を付ける為にこのハリス止めが必要です。
基本的には竿に結んだ道糸と針が付いた糸を引っ掛けるだけで
結ぶ必要もないので簡単です
針
針はタナゴ用の小さな針を使用します
針を自作する方もいますが、最近では品質の良いタナゴ針が
釣具屋さんに置いてありますので、それを使用しましょう。
餌
餌は本当はタマムシと言って、イラガの幼虫を使いましたが
現在では釣りの餌にする程獲れませんので
グルテン餌を使うのが主流になりつつあります。
ヘラ鮒用のグルテン餌やタナゴ用のも最近ではあります
水で練って使用するので、釣り場に行ってから使用する分だけ作れる事がメリットです。
他にも卵の黄身と小麦粉、ホットケーキミックスを混ぜた黄身練り餌もよく釣れますし
餌の針持ちが良いので、自分は黄身練り餌をよく使用しています。
タナゴ桶
釣れたタナゴを一時的に入れておきます
ちゃんとしたタナゴ桶はなかなかの値段がしますが、
粋なタナゴ釣りにはやはり、タナゴ桶が欲しい所です…
最初は釣具屋さんで売っているバケツで事足りるので
そこに釣れたお魚を入れておきます。
釣りが終わったらタナゴは川へ帰してあげましょう🐟
アクアリウムも同時に趣味にしても良いですね🐟
バケツで4〜5匹程度、持ち帰って水槽でタナゴを飼うのも、
毎日の楽しみになって良いと思います🐟
aousagi.work
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